ITAN(イタン)30号 参加者に抽選で30名にオリジナルITAN袋プレゼント『ITAN』30号発売記念! キャッチフレーズをTwitterで募集します!

ITAN(イタン)30

30号を振り返る 1

いつもITANならびにITANコミックスをご愛読いただき、ありがとうございます。 編集長のⅠです。 節目の30号ということですが、ITAN通の方からは「節目じゃないじゃん!」と言われそうで…。 実は30号にして通算31冊目です。創刊号は零号だったので。 そんなITANは、各方面の支えをいただきながら、成長を続ける雑誌です。 本当に日々感謝なので、その“支え”を、6年分(30号分)振り返ってみたいと思います。 その象徴的な最初の“イベント”は、やはり「誌名公募」でしょうか。 しょっぱなから、雑誌名を読者の皆さんに頼るって、どういうことなんでしょう。 と、こっそり思っていたのは秘密です。 これも初代編集長の粋な企画で、たくさんの票が集まり、結果「ITAN」に決まりました。 異端、異譚、いろいろな解釈ができますが、いずれにせよ新しくてとがった漫画を目指していましたので、「ITAN」は当時からしっくりきていました。 読者の皆さん、ありがとう! ナイスセンスです!!

30号を振り返る▲コミックス『2まいめ』1巻より。「紙とえんぴつ」になるわけないじゃん、という最終コマの編集Hの無表情が印象的。

この顛末を、アサミジョーさんの『2まいめ』1巻が描いています。 原作担当の一條マサヒデさんは、「紙とえんぴつ」がよかったようですね。 残念でした…!

30号を振り返る 2

前回このコーナーで書いた、誌名公募は、本当にITANらしい企画でしたが、やはり雑誌として、レーベルとして、人任せでなく、自分の足で立たなくては、ということで、当初から力を入れていたのが、新人賞です。 創刊前にpixivさんと組んで募集したコンテスト(イラスト部門、マンガ部門)には、本当に沢山の応募をいただきました。確か、800超の作品が集まったのでは? 結果、イラスト部門優秀賞の作品は、ITANの表紙に起用しました。それが零号と1号です。

ITAN零号▲ITAN零号
ITAN1号▲ITAN1号

今や、新人賞の募集方法も、各誌工夫を凝らしていますが、ITANは創刊前、それも誌名の決まっていない段階から、コミティアさんの出張編集部に参加して、募集と告知をしましたね。

コミティア出張編集部ITANブース▲誌名はまだない…。でも、ブースはとにかく堂々と目立とう!ということで…。

以後、コミティアさんの出張編集部に参加させていただくなかで、その派生型として始めたのが、「モーニング・ツー」との共催、「即日新人賞」でした。コミティア会場の一角で、その日に 応募受付→作品読破→講評掲示→選考会→授賞式→賞金授与(即金) までを一気にやってしまう、ライブ新人賞。

即日新人賞(1)▲たくさんのギャラリーが、新しい才能の誕生を目撃!
即日新人賞(2)▲面白くて斬新な漫画が大好物の2誌による、公開選考。

これまで4回開催し、ここから巣立った才能は、両誌で連載や単行本刊行など、活躍中です。

さらに、この「即日新人賞」から派生したイベントが、「即日漫画学校」。 こちらも、一日でデビューの秘訣を教えますという触れ込みで、モーツー&ITANの編集者が、かなり突っ込んだ、つまり両誌の事情などを踏まえた、超実践的な講座を開きました。 1回目は、なんと書店内でのインストアイベント(恵文社一乗寺店さん)、2回目は京都国際マンガミュージアムさんで開催。 とても弊社の近くではしゃべれない内容(?)ということで、あえて京都で2回開催しました。 こちらも盛況をいただき、こうしてITANは才能発掘、開花の道筋をいくつも作ってきました。 その成果はまだまだこれからな部分もありますが、生え抜きの漫画家さんでITANを盛り上げていきたいという気持ちは、大切に持っていたいと考えています。

第2回即日漫画学校の様子(1)▲京都マンガミュージアムで開催した第2回即日漫画学校の様子。
第2回即日漫画学校の様子(2)▲今や漫画どころとも言える京都での熱い一日でした。

まだまだこれからも、新企画を準備中。 30号を迎えたITANは、その時代の先端を担う才能を、探し求め続けます。 そんな漫画誌に、これからもご期待ください!