【その場で即投稿】→【即選考】→【即デビュー?】
新しい才能の登場を熱望する講談社の2誌がコラボ!

『やっぱり漫画はおもしろい月刊モーニング・ツー

『世界のはじっこを描き出す小さなコミック誌ITAN

2017.05.14(Sun)【即日レビューありの】即日新人賞その6 in コミティア50レポート

  1. ▲「“あの”漫画の作り方」展と題し、ネームから下書きまで、いつもよりパワーアップした複製原画展!
  2. ▲真剣に当日お預かりした原稿を拝読中!
  3. ▲『大砲とスタンプ』速水螺旋人先生のトークライブも大白熱!
  4. ▲全投稿作の選評が掲示されました!
  5. ▲揉めに揉めた最終選考会。生でガチなのです!
  6. ▲めでたく大賞が2作品も出ました! おめでとうございます!
  7. ▲受賞者には賞金と掲載権が贈られました!

モーニング・ツー編集チーフ 寺山
大阪では4年ぶり、2回目の即日新人賞。過去6回の歴史で初めて、両誌とも大賞受賞者が出ませんでした。しかし、担当編集者を決める会議では「担当したい!」という声がたくさん上がり、熾烈な担当争いが繰り広げられました。なぜか? 今回は、完成度が高いというより、原石のような作品が多かったからです。選考会でも話したのですが、「コマ割りを少し変えれば」「線をもう少し丁寧に描けるようになれば」という、「絶対もっと良くなる」と思える、編集者としては最高に「そそられる」作品ばかりでした。ここから、多くの人に読まれる作品が生まれるよう、編集部も尽力します。
ITAN編集チーフ 冨澤
大阪では2回目となる即日新人賞。このイベントにご注目頂き、ご応募くださった皆様に心から感謝申し上げます。今回は残念ながら大賞受賞者は出なかったのですが、選考時は最も多くの意見が飛び交う回となりました。自分にしか描けない発想をなんとか形にしようとチャレンジされている作品が多く、それゆえに少し「漫画としての分かり易さ」まで回り道している部分もありましたが、それは気づきさえあれば向上するものであり、描きたいものを手放さない投稿者の皆様の強さに胸が躍りました。近いうちに必ず、今回の皆様の作品を誌面で拝見できるに違いないと心から期待しています。

優秀賞 3名 賞金5万円(当日払い)
モーニング・ツー 『陽炎異譚~かげろういたん~ 時浦 浜 参加サークル名:時浦 浜 『陽炎異譚~かげろういたん~』時浦 浜

あらすじ ある森の中で一人の女性が奇妙な果実を見つけ、家に持ち帰ってしまう。その数刻後、陽炎と呼ばれる謎の男が現れ、果実が採られた跡を見つける。その口から発せられたのは、これは果実ではなく、ある異形の卵であるということだった…。


講評

画力はまだまだだが、時折ハッとするような魅力的な大ゴマが出てくる。スケールの大きい話を描こうという心意気も感じた。そして何より良かったのは、キャラクターの生々しさ。表面的な善ではなく、清濁併せ持った非常に人間的なキャラクターを描けていた。

ITAN 『羊の君と本の虫』/『ぐりんぐりんぐりん』 サンガトウ 参加サークル名:もの 『羊の君と本の虫』/『ぐりんぐりんぐりん』サンガトウ

『羊の君と本の虫』あらすじ 世間の“普通”と自分が違っていることに悩む高校1年生の主人公。自分らしさを押し込めて生きると決めていたが、ある日、骨の頭に羊の角、体は女子高生姿のまったく“普通”ではない存在と出会う。自分を白昼夢と言う彼女との、不思議な交流が始まり…!?
『ぐりんぐりんぐりん』あらすじ しまりすの尻尾の養殖場がある世界が舞台の「しまりすの尻尾養殖場」、恋人への独占欲を幻想的に描いた「緑の人」、人と交わる木が登場する「好色の木」、自分にしか見えない謎の巨大な女性と出会った少年が主人公の「●と少年」。4編を収録した短編集。

講評

心惹かれる世界観、そしてそこに登場する血の通ったキャラクターたち(『羊の君と本の虫』の女の子など、とにかくキャラ造形が魅力的!)。ファンタジー設定でありながらも、しっかりと読み手にリアルな感情を抱かせる、いい意味で地に足がついたお話でした。

モーニング・ツー 『ショウジョウカイロ』 yd 参加サークル名:成安造形大学まつむらゼミ 『ショウジョウカイロ』yd

あらすじ 周りと違う自分に、違和感を覚え続けながら生きる主人公・しずか。父親が集めた柳田國男の本を読みふけるうちに、言葉が通じるだけの獣である「猩々」の存在を知る。しずかは次第に「自分は猩々だ」、と思い始める。


講評

「自分を猩々だと思い込む」というアイデアが光る力作。観念的で痛々しい内容ながらも、主人公の思考がおもしろいために興味をそそられ、ぐいぐい読める。魅力的なセリフを作るのがうまいためにモノローグに頼りがちですが、もっと絵で語れると良いです。

ITAN 『あむ。』 環アユ 参加サークル名:びん底カメラ 『あむ。』環アユ

あらすじ 女子高生のうみは、彼氏のことが大好き。愛を表現すべく、手作りのマフラーを編んでプレゼントすることにしたが、なかなか巻いてくれない。さらに友達にからかわれた彼氏が「おもいだけだよ」と言うのを聞いてしまい…。


講評

まずはかわいらしい絵柄に心を惹かれました。また、なんてことのない日常を描きながらも、クライマックスのセリフは、環さんにしか書けないオリジナルのものだと感じました。自分の言葉で綴るセリフは、今後も武器になります。他のテーマを描いたときどう変化するのか、次回作が楽しみです!

やっぱり漫画はおもしろい月刊モーニング・ツー 世界のはじっこを描き出す小さなコミック誌ITAN 関西コミティア50