あらすじ
人間と共存して生きる魔女・アンジェラは、ある日なじみの村人から相談を受ける。村の名産である、大きくて甘いカボチャが盗まれて困っているというのだ。盗まれた現場に残っていた大きな足跡をたどって森に入ると、そこには大きな怪物のような男がいて…!?
<ITAN35号掲載>
読み手をワクワクさせる描写が巧みで、1ページ目から心を掴まれました。キャラクターが魅力的で、またそれぞれの感情がしっかりと描かれているので、ファンタジー世界の登場人物にもすんなりと感情移入することができます。さらなる世界観の広がりと人間ドラマの両立を目指してください!
あらすじ
かつて存在した“金星”と呼ばれる高度な文明。その遺物とともに暮らすスチクナは、金星の遺跡の門を開けたために、怪物に襲われてしまう。時は流れ、金星の探索者・ポーシャに助けられたとき、彼の肉体はすでに存在せず、その記憶と魂は恋人にもらったお守りに宿っていた。
<モーニング・ツー2016年11号掲載>
ファンタジー世界を舞台にしながら、そこに生きる人々の心を中心に捉えて描けています。SF的どんでん返しも、非常にうまく使えていました。もっとたくさんの“金星”の怪物や、不思議な世界が見てみたい……そんな、主人公の旅の続きが読みたくなる作品でした。
はじめまして、鳥取砂丘です。漫画で賞をいただいたのは初めてのことなので、とても嬉しいです。受賞作の原稿はずっと前に完成させられず、心残りに思っていたものでした。せめて自分のためにでもと描き上げてみたのですが、それが今回の受賞! なんでも行動してみるものだと感じました。またどこか遠くに行けるような漫画が描ければと思います。
あらすじ 帝都芸術大学西洋画科に入学した波宮、横山、窪田の3人は出会い、それぞれに互いの才能を認めながらもよきライバルとして切磋琢磨していた。やがて戦争の波が押し寄せ苦渋の選択をする3人。戦争か絵画か? 絶望の底で手繰り寄せる本物の芸術と友情の行方は!?
力強い絵。圧倒的な筆致。人物3人の絵画への情熱はあたかも作者達の漫画への情熱なのかと思うほど。戦時下での画学生という設定もそそられましたが、見せ場のコマも設定負けしておらず陰鬱に素敵でした(褒め)。70pという長さですが全編通して見ごたえ充分!
『足長ギイの帰還』あらすじ 長い脛節(あし)を持つ生物兵器・ギイの任務は、菌類さえも死滅する上空での空域監視。彼の体を調整するため、週に一度だけ上空を訪れる調整師・ガードルード、地上で敵の情報を管理する管制官、そして謎の敵だけが、ギイの世界のすべてだったが……!?
『流行り神プロトコル』あらすじ 志村阿智が訪れた部屋には、「座敷童子」が住んでいた!? 「必ずあちくんを幸せにする!」と奮闘する座敷童子と、なぜか「幸せになること」を頑なに拒む阿智の、奇妙な同居生活の行方は……!?
『足長ギイの帰還』は、スケール感が大きく、読んでいて気持ちのいい作品でした。一方の『流行り神プロトコル』は、「座敷童子」という、よくあるテーマを用いながら、読者の予想を裏切る仕掛けがちゃんと効いている、身近で丁寧な読み切り作品。著者の「手数の多さ」を感じさせてくれる、魅力的な2作品でした。
あらすじ
マンションの軒下で雨宿りしているサラリーマン。すると突然窓が開き、姿を現したのは、若い女の子。戸惑う主人公を尻目に、なぜか彼女は突然寿司を握り始め…? サラリーマン・ミーツ・不思議ガールコメディ。
無駄のないやり取り、意表を突く展開、高い画力、そしてキャッチ―な企画。いずれも見事です。あとは、キャラデザ含めマドカちゃんをより魅力的にできないか、主人公とマドカちゃんの今後の関係性の発展にもっと期待を持たせる作りにできないか、そのあたりが課題だと思いました。
ご投稿くださった方、当日観覧にいらっしゃった方、「ニコ生」で最終選考をご覧になった方、イベント開催に際しお力を貸してくださった方、皆様のおかげで「即日新人賞その5」は非常に刺激的でアツいイベントになりました。本当にありがとうございます!ITANとモーツー、受賞された方々の今後のご活躍にご期待ください!
今回こうして自分が描いたものを、こういった形で評価していただき、またいろんな人の目に触れる機会をいただけて本当に嬉しいです!大変な未熟者ですが、自分の中にあるものを上手く伝えられるように、またそれを楽しんで読んでもらえるように励みます。今後ともよろしくお願いします。