第2回スーパーキャラクターコミック大賞

第一回第二次応募でpixivからの投稿も惜しくも選外。しかし「その画力を生かした作品作りができれば…」という編集部の評価でした。今回はその課題を見事にクリアし、かつ様々な方向性の作品を描ける力が評価され受賞となりました。遺跡アドベンチャーという心踊る設定、画力を生かした古代遺跡の細部にいたる描写、読者の心をガシっとつかむ強い見せ場力。エンターテインメントを存分に魅せてくれた以冬さんには、まだまだ伸びしろを感じます。秘められたポテンシャルを今後ITANで発揮していってください！　期待しています！

前回奨励賞を受賞した「山響呼」に続く受賞で、念願のデビューとなりました。前半、やや話に入りにくいですが、設定の妙と愛すべき魔女（？）と王様のキャラクターで、いつの間にか引き込まれている──作品の力がある証拠だと思います。マントや王冠などの小道具にもこだわりがあり、独自の世界観を展開。表情の細やかな描き分けなど課題もありますが、まずは誰にも真似できない「カムワールド」をぜひ築き上げてください！　今後の活躍が楽しみです!!

前作にひきつづき、圧倒的な画力、迫力は見もの！　すでにプロレベルです。しかし、人物の表情が、笑っていてもどこか暗い印象なのが気になります。明るいシーンでも悩んだような表情をしているので、全体の印象を暗いものにしています。また、ストーリーではもう少々整理が必要。要素が多いわりに省略されすぎているので、わかりにくいことになっています。しかし、全体には非常に魅力的な才能。ストーリー面の強化を課題に！

とても可愛らしい絵柄が最大の魅力です。キャラクターも生き生きと描かれており、読んでいて心が和む雰囲気を作り出すことができるところが素晴らしかったです。ストーリーに関しては、プラグドクターという発想はユニークなのですが、お話の展開に絡ませるほどには消化できていなかった点が残念でした。読者に分かり易く伝えつつ、自分なりのメッセージを届けられるようになることを期待しています。

人型兵器といいつつ、とってもちゃらいおっさんのキャラがかわいい！　小ネタの面白さにネームセンス、犯罪組織の刺客とのバトルの迫力に画力の高さを感じます。トオルの心情とおっさんのドラマのかかわりがもっと整理されていれば、ラストのクライマックスに気持ちが乗っかり、もっとよくなったと思います。作品からは、読者を楽しませたいという作者の意欲が感じられました。今後に期待しています！

前回よりも長いページで挑戦してくれた氷室さん。５３ｐという長さを感じさせない、読み応えのある作品で、前回よりもパワーアップした印象を受けました。一方で、絵の硬さ、設定の掘り下げが足りないなどの課題が浮き彫りに。今後は、せっかくの面白い設定、キャラクターを物語の中でうまく機能させられるような工夫を心がけて、プロットやネームに取り組んでみてください。

個性的ながらもデッサンのととのった絵柄が魅力的。４コマですが、ストーリーもののような世界観の広がりを感じました。１作品の中でどんどん成長していく様子が見られ、将来性を感じます。キャラクターも魅力的。しかし、４コマにしてはひとつずつのネタが弱く、散漫になってしまっている印象。自分の中にある世界をよりわかりやすく読者に届けられるよう、様々なやり方を試してみては？　次はストーリーものを期待しています。