私は小さな頃から大家族の中でお米を炊く係。お米を炊く時、自分だけの儀式がある。炊飯ジャーに向けて日々の愚痴を詰め込み、もちろん美味しくなれと願いながら、炊飯ボタンをセットする事。
「境界メリーゴーランド」仕事で追い詰められ自殺したはずの要が目を覚ますと、そこは夜の遊園地だった。そこで彼が見たのは!?/「ぼくらの空白未来」書道を通じて出会った未来とミネ。二人が求める自分だけの字とは?
夜の食堂、路面に落ちるお店の光、後光が射す店長。光の表現がとても気持ちよく、作品世界に個性を与えていました。また、大食いのももさん、眉毛がかわいいハルマキさん、淡々とした栗田くんのキャラも魅力的。強力な武器である絵とキャラの力を磨きつつ、ストーリー面でもぐいぐい読ませていけるような力をつけて、読者を引き込む作品を作ってください。期待しています!
愚痴を言いたい主人公とごはん(炊飯)の掛け算でここまで面白くなるとは。主人公と炊飯ジャーのシンクロ感が小気味よく、いつまでも印象に残る作品。日常と人間を愛おしく描ける武器で、更なる新しい世界を築いてください!